介護施設の「困った」を根本から変える
——「あんしんの絆」が目指す、育てていけるナースコールの形
スタッフ不足・夜間の不安・複雑なシステム管理。現場の声から生まれた「あんしんの絆」が、その課題にどう向き合うかを詳しくお伝えします。
- 現場が抱える「困った」の正体
- なぜ既存のナースコールでは足りないのか
- 「育てていける」基本思想と9つの革新
- 無線ナースコール——全スタッフに確実に届ける
- 見守りカメラ——入居者とスタッフ双方を守る
- シンプルインカム × sXGP——「つながらない」を根本解決
- システム連携——バラバラな課題を一本化
- 導入事例と現場の変化
- 導入の流れ・お問い合わせ
現場が抱える「困った」の正体
「スタッフが足りない」「夜間の見守りが心配」「高額なシステムを入れたのにうまく使いこなせていない」——介護施設を運営していると、こうした声があちこちから聞こえてきます。
人手不足は深刻です。厚生労働省の調査によれば、介護職員の有効求人倍率は他産業を大きく上回る水準で推移しており、特に夜間帯の人員確保に苦慮している施設は珍しくありません。それでも入居者の安全は守らなければならない。そのプレッシャーが、現場のスタッフを日々じわじわと疲弊させています。
「導入後に機能を追加しようとしたら、また大がかりな工事が必要になった」「複数のシステムを別々の業者から入れたら管理が煩雑になった」「Wi-Fiが不安定でインカムが途切れてしまい、結局スタッフが走り回る日々は変わらなかった」——こうした落とし穴の声は後を絶ちません。
こうした現場の声と向き合い続けた結果として生まれたのが、私たち「あんしんの絆」のシステムです。
なぜ既存のナースコールでは足りないのか
従来の有線ナースコールが介護現場に定着してきた歴史は長いものがあります。しかし時代が変わり、介護の現場が求めるものも大きく変化しました。課題は大きく3つに整理できます。
有線工事のコストと手間。既存施設への後付けは想定外の出費になりがちで、レイアウト変更のたびに追加工事が発生します。
ナースステーション縛り。少人数体制の夜間、スタッフが居室対応中にコールを取り逃がすリスクがあります。
見守りとナースコールの分断。センサーが反応してもカメラ映像と連動できず、都度走って確認するしかありません。
「あんしんの絆」はこれらの課題すべてに対して、一つのシステムとして解決策を持っています。
「育てていける」——9つの革新機能から選ぶ
「あんしんの絆」の最大の特長は、「育てていけるナースコールシステム」というコンセプトにあります。施設の課題は一様ではありません。入居者の平均介護度が高い特別養護老人ホームと、比較的自立度の高いサービス付き高齢者向け住宅とでは、必要な機能がまったく違います。
9つの革新機能から必要なものだけを選んで導入できる、新しい形のナースコールシステムです。最初はシンプルな無線ナースコールだけで始めて、後から見守りカメラを加え、さらにsXGPによるネットワーク強化を追加する——そういったステップ導入が、追加の大規模工事なしに実現できます。
無線ナースコール——入居者の声を、全スタッフに確実に届ける
コールの流れ
有線工事なし——既存施設へもスムーズに
無線方式のため配線工事は最小限で済みます。まず数居室から試験的に導入して運用感を確かめ、問題がなければ施設全体に広げていく段階的な進め方も可能です。大きな設備投資に踏み切る前に現場でシステムを試せることは、導入後の「こんなはずではなかった」という後悔を防ぐ上でも重要です。
一人ひとりに合わせたコールボタン
握り押しボタンや、スイッチ部のチューブに軽く息を吹く・吸うだけで2つのスイッチ操作が可能な「息吹スイッチ」など多彩なコール機器を用意しています。手の力が弱い方でも、手を使うことが難しい方でも、自分の意思でスタッフを呼べる環境を整えること——それは「その人らしい生活の支援」に直結します。
見守りカメラ——目と記録で、入居者とスタッフ双方を守る
「見守り」は防犯のためだけではない
「あんしんの絆 見守りカメラ」は入居者様とスタッフ双方の安心のために機能します。入居者様の側からは夜間の容態急変を早期検知できる安心があり、スタッフの側からはハラスメントや虐待の誤申告に対する客観的な記録が自分を守る根拠になります。スタッフが長く安心して働き続けるためにも、映像記録の環境整備は欠かせません。
マルチモニタリング——最大70台を1画面で
最大70台の映像を1つの画面で同時確認でき、接続カメラ台数の上限もありません。施設全体の様子を一覧で把握しながら、気になる居室があればその映像を拡大して確認できます。スタッフのスマートフォンからも特定居室のカメラ映像確認が可能で、夜間巡回中でも居室に入る前に状況を把握できます。
動体検知——センサー設置なしで離床を検知
IPカメラの映像解析によってベッド周辺での動きを検知します。検知エリアを画面上で設定するだけで物理的なセンサーの設置は不要。入居者様の居室レイアウトや身体状況に合わせてエリアを柔軟に調整できます。転倒リスクの高い入居者様を抱える施設にとって、夜間対応の安心感を大きく変える機能です。
映像エビデンス——長期保存で証拠として活用
ナースコールボタンが押されると前後の設定時間分のカメラ映像が自動的にサーバーへ保存されます。施設内のトラブルや事故発生時に映像で事実関係を確認でき、ご家族への説明責任、再発防止策の検討に活用できます。
生産性向上推進体制加算に対応。「あんしんの絆 見守りカメラ」は加算要件の「見守り機器」の対象です。「インカム等のICT機器」や「介護記録の効率化に資するICT機器」についても、連携することで要件を満たすことが可能です。加算取得で施設の収益改善にもつながります。
シンプルインカム × sXGP——「つながらない」を根本から解決
インカム問題の根本原因はWi-Fi
「フロアをまたぐと音声が途切れる」「中継機を何台置いても安定しない」——その根本原因はWi-Fiにあります。帯域の干渉、建物構造による死角、複数システムによる負荷増大。介護施設のような「つながらないことが許されない環境」でWi-Fiに頼り続けることには、構造的な限界があるのです。
sXGP——施設専用のプライベートLTE
sXGPとは、施設が自ら専用の携帯電話ネットワーク(ローカルLTE)を構築できる仕組みです。LTEは周辺の電波環境に左右されず、壁や床を越えて電波が伝わりやすい特性もあり、建物構造による死角も生まれにくいことが特徴です。「フロアをまたいでも音声が途切れない」「大規模施設でも電波が安定している」という評価をいただいています。
シンプルインカム——専用回線×専用デバイスの組み合わせ
sXGPを基盤に次世代プラットフォーム「UltraLinx」上で動作するシンプルインカムは、日常的な連絡から「急変です、すぐ来てください」という緊急通報まで、施設内のどこにいても確実につながる通信環境を実現します。スタッフ間のリアルタイムな音声コミュニケーションは現場の安全と効率の基盤。その根本問題をネットワーク層から解決します。
システム連携——バラバラな課題を、一つの流れで解決する
「あんしんの絆」が目指しているのは、各機能が有機的につながることで「課題が起きてから気づいて動く」ではなく「課題が起きる前に察知して動ける」施設環境を実現することです。
複数システムがバラバラだと「センサーが鳴る→スタッフステーションに戻る→カメラ画面を確認する→インカムで呼びかける」という手順を踏まなければなりません。「あんしんの絆」ではその流れが一本化されているため、初動の速さが根本から変わります。
導入事例に見る「現場の変化」
スタッフ2人で30室を見守る夜間体制でした。導入後はスタッフ全員のスマートフォンにコールが届くため、巡回の途中でも即座に把握できるようになり、「取り逃がし」への不安が大きく減りました。
夜間に転倒しかけた入居者様にいち早く駆け付けられたケースがありました。「カメラがなければ朝まで気づかなかったかもしれない」という現場の言葉が印象的でした。
以前は居室ごとにカメラ映像を開き直していたので時間がかかっていましたが、一覧で見られるようになってから夜間の見守り業務がずいぶん楽になりました。
相談から運用開始まで、伴走します
居室数・夜間体制・現在の課題をしっかりお聞きします
既設機器との連携可否も含め、小規模構成からご提案
運用開始後もスタッフが使いこなせるまで丁寧にフォロー
「システムを入れてみたいけれど、どこから始めればよいかわからない」という段階でも構いません。まず数居室から試験的に導入して、問題がなければ拡張していく段階的な進め方も可能です。既設のセンサーや機器との連携についても、事前ヒアリングの中で柔軟に対応します。
導入後のサポートも重視しています。システムを入れて終わりではなく、現場でスタッフの方々がスムーズに使いこなせるようになるまで、丁寧にフォローアップいたします。
「あんしんの絆」が大切にしていること
私たちが「あんしんの絆」を通じて伝えたいことは、単に「便利なシステムを売る」ということではありません。
介護施設で働くスタッフが毎日安心して仕事に向かえること。入居者様が「ここにいれば大丈夫」と感じながら生活できること。ご家族が「あの施設に任せておけば安心」と思えること——その三者の「安心」をテクノロジーの力でつなぐことが、私たちの使命だと考えています。
「育てていけるナースコール」というコンセプトは、施設の規模・介護度・人員体制が変わっていく中で、システムもそれに合わせて育っていける——長期的な視点で施設の伴走者でありたい、という願いの表れです。
どんな入口からでも構いません。現状の課題を整理するだけでもお役に立てることがあります。「今のナースコールが古くなってきた」「夜間の見守りに不安がある」——どうぞお気軽にご連絡ください。

